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大乗寺について |
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大乗寺は天平17年(745年)行基菩薩による開山に始まります。平安中期の木彫仏8体(重要文化財)が現存しています。その一体より墨書が発見され、それには永長2年(1097年)と記されていますが、それ以降江戸初期に至るまでの記録は明らかではありません。江戸時代中期(18世紀)、密蔵上人(1776年-享保元年〜1786年-天明6年 71才没)、密英上人(1753-宝暦3年〜1802-享和2年 50才没)による天明年間から寛政年間にかけて行われた客殿再建により現在の大乗寺の姿となりました。密英上人が再建の始まった翌年の天明7年に上洛し、応挙に襖絵の依頼をしています。現在大乗寺には円山応挙とその門人達による障壁画165面が遺されており、いずれも重要文化財に指定されています。 大乗寺は日本海を望む香美町から矢田川を少し遡ったところの山沿いの丘陵地にあり、本堂、客殿、薬師堂、鐘楼、蔵などで構成されています。中でも障壁画の納められた客殿は地方の寺院としては大きく立派なもので、寛政6年(1794年)再建を終えるとともに、寛政7年に都合8年の歳月をかけた応挙一門による障壁画の制作が完了します。この客殿は西方浄土の思想を取り入れ、西を正面に建設されました。客殿仏間の十一面観音菩薩像も西に向いて安置されています。その後裏山の土砂崩れなどにより客殿の一部を失ったりしていますが、ほぼ当時のままの姿で現在に至っています。 近年、障壁画を収納するためにの収蔵庫が敷地内に建設されました。 |
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◆大乗寺を知る その1. 空間芸術家でもあった応挙 その2. 十一面観音と客殿 その3. 立体曼荼羅 その4. 大乗寺の立体曼荼羅(障壁画空間) その5. 客殿が曼荼羅になっていることがわかったのは? その6. 宗教的イメージの高揚を意図した間取り その7. 絵画空間と現実空間の接点 その8. 大乗寺の隠された符丁 その9. 行方知れずの絵 その10. 長くなった絵、短くなった絵 その11. 新しい発見1 二間続きで絵を見る。 その12. 新しい発見2 かすかな線は水辺となって見える… |
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