◆客殿めぐり ◆客殿検索 ◆目録検索 ◆作者別検索 |
◆大乗寺を知る | HOME > 大乗寺を知る > その2 |
その2. 十一面観音と客殿 |
||
大乗寺客殿に描かれた応挙とその一門による障壁画は、十一面観音菩薩を中心とした宗教空間を構成しています。十一面観音は人道を救済する観音様で頭の周りに10の面があり、頭頂部を合わせて11の面を持っているので この名があります。前3面は菩薩面といわれ寂静の相を、左3面は忿怒(ふんぬ)面といわれ怒りの相を、右3面は狗牙上出(くげじょうしゅつ)面といわれ脅威の相を示しています。後ろの1面は大笑面といわれ、災いや邪悪なものを笑い飛ばすように大口を開けて笑う相になっています。 大乗寺客殿には十一面観音菩薩像が安置される仏間を囲むように11の部屋と2階の2間の合計13室があり、それぞれに応挙とその一門の手になる障壁画が描かれています。 客殿の構造とそれぞれの部屋の配置や、各部屋に描かれた絵のテーマなどから、十一面観音菩薩を中心とした壮大な宗教的世界観を具現化したものであるといわれています。 |
十一面観音菩薩 十一面観音菩薩(拡大) 客殿平面図 クリックすると拡大します |
|
前へ |
次へ |
|
◆大乗寺を知る その1. 空間芸術家でもあった応挙 その2. 十一面観音と客殿 その3. 立体曼荼羅 その4. 大乗寺の立体曼荼羅(障壁画空間) その5. 客殿が曼荼羅になっていることがわかったのは? その6. 宗教的イメージの高揚を意図した間取り その7. 絵画空間と現実空間の接点 その8. 大乗寺の隠された符丁 その9. 行方知れずの絵 その10. 長くなった絵、短くなった絵 その11. 新しい発見1 二間続きで絵を見る。 その12. 新しい発見2 かすかな線は水辺となって見える… |
||
Copyright (C)Kameisan Daijyo-ji All rights reserved. |