大乗寺 円山派デジタルミュージアム
Daijyoji Temple Digital Museum of the Maruyama School
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大乗寺文書 「応挙書簡」(3) 円山応挙筆 紙本 制作年月不明


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金地張付様之儀是迄諸所仕損ジ
迷惑仕候故金面不乱様ニ得ト相談候
委ハ拝顔之時庄兵衛御咄可申上候得共
若其以前ニモ御張付被付候者
凡之仕法如左之可然カト奉存候故
相記候
右金地ニ不付糊事 下張ニ糊ヲ不付也
   但シ下地ウケ張ニ糊付事難成
   夫故ウケ張ノ上へウハ張一扁
   シテ其上へ糊付ル也
右金地ハ裏ヨリ水刷毛ニテ能々シメシテ伸シ
         床張付斗ハ別テ能
         シメシテ張付也其外
         ハカロキシメシニテ宜
右金地張付候節手之跡不付様ニ心得候テ
紙ニテ持ソへ上ヲヲサエ候モ紙ヲアテ手ニ
テナデヲサエ候宜刷毛ニテナデ候ハ甚悪候
右之趣得ト張付方(人)へ御咄被下候テ
其上ハ兎角可然様ニ金面不損候
第一又ハ伸過候テ金地引破候間
此心得第二也右之床ハ大物故少々
チヂミ有之候間得トシメシ刷毛ムラノ
無之様御シメシ御張付可被仰付候
以上
   糊ハ此方張方裏打ハ皆々
   ヂンセウフヲ用候是ハ若御用
   被成候者求可進上仕候
極月十七日
 心城様           應舉 
応挙書簡

山水の間の金地を張りつける際の指図を記している。



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